眠る開発屋blog ある開発屋の雑感。日々勉強。

2012/10/22 月曜日

「原発危機と『東大話法』」とか

Filed under: 書籍 — dev0000 @ 22:39:49

原発危機の際には科学者からまぁ色んな意見が出たわけだけど、「不誠実な立場主義者の言葉」と喝破し、その論理や思考方法に焦点を当てた本。

著者によれば、東大でうまくやるには「底知れぬ不誠実さ」「抜群のバランス感覚」「高速事務処理能力」の3つが必要だとし、そういった環境の中では、以下のような欺瞞のパターン・・・東大話法が見られるという。

  1. 自分の信念ではなく、自分の立場に合わせた思考を採用する。
  2. 自分の立場の都合のよいように相手の話を解釈する。
  3. 都合の悪いことは無視し、都合のよいことだけ返事をする。
  4. 都合のよいことがない場合には、関係のない話をしてお茶を濁す。
  5. 自分の問題を隠すために、同種の問題を持つ人を、力いっぱい批判する。
  6. その場で自分が立派な人だと思われることを言う。
  7. 自分を傍観者と見なし、発言者を分類してレッテル貼りし、実体化して属性を勝手に設定し、解説する。
  8. 「誤解を恐れずに言えば」と言って、嘘をつく。
  9. スケープゴートを侮蔑することで、読者・聞き手を恫喝し、迎合的な態度を取らせる。
  10. 相手の知識が自分より低いと見たら、なりふり構わず、自信満々で難しそうな概念を持ち出す。
  11. 自分の議論を「公平」だと無根拠に断言する。
  12. 自分の立場に沿って、都合のよい話を集める。
  13. 羊頭狗肉。
  14. わけのわからない見せかけの自己批判によって、誠実さを演出する。
  15. わけのわからない理屈を使って相手をケムに巻き、自分の主張を正当化する。
  16. ああでもない、こうでもない、と自分がいろいろ知っていることを並べて、賢いところを見せる。
  17. ああでもない、こうでもない、と引っ張っておいて、自分の言いたいところに突然落とす。
  18. 全体のバランスを常に考えて発言せよ。
  19. 「もし○○○であるとしたら、お詫びします」と言って、謝罪したフリで切り抜ける。

象徴としての「東大」ではあるが、いわゆる「頭のいい人」の論法としてまとめている。

科学では本来「真理」が追求されるべきなのに、各々の「立場」を優先するあまり、欺瞞が通ってしまうと著者は語る。

揚げ足取り?というイメージもなきにしもあらずだけど、「欺瞞をつく」という点では面白かった。
ふしぎなキリスト教でも感じたことだけど、日本人は神(真理への敬意)を持たず、立場だけがあるからなのかな、と何となく思ったり。

「ふしぎなキリスト教」とか

Filed under: 書籍 — dev0000 @ 1:29:42

大分前に読み終わってた。

キリスト教がなぜキリスト教たるかを対話形式で記述した本。

一神教はなぜ一神教となったのか。
この本によれば、日本の宗教観というのは多神教というかシャーマニズムというか、比較的原始的なものらしい。
そもそも欧米や中東も本来はそういう宗教が中心であったのだが、戦争だったり侵略だったり、そういった文化や民族の危機に耐えうるものを求めていった結果、より普遍的な「一神教」が生まれたとのこと。
普遍的なものを目指すというのは広い意味での一神教らしく、例えば本来の仏教についても、普遍の真理を前提としているという点で、一神教に似た性質らしい。

個人的には欧米の宗教観について・・・、というか日本人の感性について再認識することができたので面白かった。
真理に対する敬意が薄いのは信仰がない為?なのかとかね。

まあ内容的に謝りが多いと批判されているみたいだけど。
こっちは批判本。

2010/7/25 日曜日

「誤解されない話し方」とか

Filed under: 書籍 — タグ: — dev0000 @ 20:27:03

電通のコピーライターの人が書いた本。

広告業界で働く人はよく、”コミュニケーションのプロ”と言われることがある。その理由は、大きく二つに分類できると思われる。
一つ目の理由は、広告という仕事は「人」と「モノ」をつなぐ役割を担っているため、コミュニケーションなしでは成り立たないからである。立場の違う人たちの意を汲み、ひとつの結論へと導いていくことが業務の大半を占めるから、と言い換えることもできるかもしれない。
そして二つ目の理由は、考えていることを言葉にする技術を備えているからである。自分の思いだけでなく、クライアントのうまく伝え切れない熱い思いを誰もが理解できるように
”翻訳”し、言語化するスキルである。これは私の職種であるコピーライターの腕の見せどころとも言える。

内容は「広告業界的な」対クライアントのビジネスコミュニケーションのノウハウ集だったりします。

ふむと思ったのは、

・どんな話も初耳としれ。
・Yesと答えやすい質問方法を考える。
・「私が」ではなく「私たちが」という言葉を使う。
・「笑声」(えごえ)を使いこなす。
・謝罪ではなく和解にもっていく。
・口にする前に書く。怒りの感情の場合は特に。
・「手ブラでいっていいですか?」というマジックワード
・「だからこそ」という言葉の力。
・明るいトーンで名前を呼ぶ
・「大丈夫」を口グセに。

例えば、SIer業界だとドキュメントドリブンで進む部分が多く、ここまでのノウハウというのはなかなか蓄積されにくいから、参考になるとは思う。

「ストーリーとしての競争戦略」とか

Filed under: 書籍 — タグ: — dev0000 @ 1:09:06

だいぶ前に読み終わりましたが、これはよいよ。

経営の競争戦略論の本ではあるのだけど、
なんつーか切り口が新しいというか、あまりなかった視点。

端的に言えば、
部分合理性と全体合理性を満たしている要素は「普通の賢者」でもとりうることができるが、部分非合理性と全体合理性による要素は「賢者の盲点」であり、一見非合理だがストーリーとしては合理性を満たしているものは、他社でも容易には真似できない・・・むしろ、t他社がそれだけを真似することは強力な毒薬となる、とかそういうことだったり。

例えば、スターバックスがとりあげられていて、
なぜ他のコーヒーショップがスターバックスにはなりえないのかと言うと、
彼らは「第三の場所」というコンセプトを成立させる為に「直営方式」という極めて非合理な選択を行っている。
普通に考えるのであれば、「フランチャイズ方式」のほうが経営的には合理的である。
が、「第三の場所」というコンセプトを確立し、サービスの価値を最大化させる為には極めて合理的な選択である。
ある企業の経営戦略の個々の要素を追随企業が模倣するのは容易ではあるが、
ストーリーそのものを模倣するのは極めて難しい。

だからいわゆる「ベストプラクティス偏重路線」にも警鐘を鳴らしている。
そんな部分だけ真似しても仕方ないし、部分だけ真似してよいものなら、そんなの他社も当然同じことをやるだろうから、継続的な競争優位性にはならんよね、とか。

ポーターの競争戦略(差別化、集中、コストリーダーシップ)が有名で、あとは低価格戦略(コモディティ化した市場に対し、廉価路線で挑む)ぐらいなのだけど、
「ストーリーとしての競争戦略」はそういった要素ではなく、全体の流れに着目したということで結構よいんじゃないだろうか。

2010/5/16 日曜日

「残念な人の思考法」読了とか

Filed under: 書籍 — タグ: — dev0000 @ 12:24:11

結構すいすい読み終わっていた。
体系だてた本というよりは、エッセイっぽい。

以下、気になったところ。

・残念な人は、やる気OK、能力(読み書きそろばん)OK。しかし、何かが間違っているために、結果がいまひとつになってしまう。
・「考え方の異なるものは排除せよ」(ジャック・ウェルチ)
・システムが便利になると、問題解決の機会が奪われるので、残念な人がつくられる。
・二流は掛け算で考え、一流は割り算で考える。労働量を投入することは仕事ではない。市場から逆算する。
・低価格商品は従業員がその商品を体験する機会が多いと思われるので、フィードバックしてサービスレベルを上げられる。
・テレアポブロックをうまくすり抜けてくるのは「有名企業の名前を出す」「取材したい」
・PREP法。結論を示し(Point)、理由を述べ(Reason)、具体例を述べ相手を納得へ導き(Example)、再度結論を示す(Point)。実際には「相手の行動をうながす」言葉を付け加える。
・問題に集中しない。機会に集中する。
・小さな約束を守れない人と大きな約束はできない。
・ギャンブルで勝つと怖くなる金額というものがある。人は自分の中に限界を作る。

2010/3/6 土曜日

「勝間さん、努力で幸せになれますか」とか

Filed under: 書籍 — タグ: — dev0000 @ 20:24:14

だらだら読んだ。

amazonではそんなに評判よくないけど、こういう殴り合いは面白い。

「現状満足タイプ」と「上昇満足タイプ」のせめぎ合いは、もしかすると資本主義の登場より古いんだろうなぁ。

あと二人の共通見解として、
「他者の言葉にあまり依存するな」ってのが大きいんじゃないのかなぁ、とか。

・・・しかし冷静に考えれば、後には何も残らない本だな。
自分のスタンスは何か?ってのは再確認できるのだけど。
だからこそ面白いのか。

2010/2/20 土曜日

「小さなチーム、大きな仕事」読了とか

Filed under: 書籍 — タグ: — dev0000 @ 21:25:07

本屋で平積みされていたので、買って読んでみた。

要は「ビジネスの起業で規模を求めるな、小さくやれ」ってことで。

拡大路線は難しいというのは最近常々思っているので、まぁなんとなくしっくりくる本でした。
「続けること」と「拡大すること」はイコールではないし。

  • 「失敗から学ぶこと」を過大評価するな。一度成功した起業家が次も成功する可能性は比較的高いが、一度失敗した起業家が次も成功する可能性は実ははじめて起業する人とあまり変わりない。
  • 計画はただの予想。
  • 必要なことだけやれ。そしてそれは意外と少ない。
  • 「利益を上げる方法はあとから見つける」はNG。一日目から利益を考えろ。
  • 売却するつもりのビジネスは結局売れない。
  • 起業に最適なタイミングなんてない。いまはじめること。
  • 邪魔の入らない職場環境を。ノートークデーとか。
  • 会議は有害
  • ワーカーホリックはヒーロー感覚を楽しんでいるだけ。たくさん働くと興奮するというだけで問題を生み出す
  • ヒーローになってはいけない。やめることを覚えること
  • 競合相手の上を行こうとするな
  • 顧客の声を書き留めるな。本当に必要なものは自然に頭に残る。
  • 限界まで人を雇ってはいけない。
  • 肩を叩くのをためらってはいけない。
  • 大げさに反応して、社内規則を複雑なものにしてはいけない。
  • 文化とは行動である。社内のサッカー盤、研修とかピクニックとか無理に作ろうとしないこと

2010/2/11 木曜日

「ブラック営業術」とか

Filed under: 書籍 — タグ: — dev0000 @ 12:54:07

読み終わってた。

自己啓発っぽい本なのだろうなぁ。
気になったことメモ。

  • 「商品はすごくよいが、営業マンが信用できない」場合と「商品はよくないが、営業マンが信用できる」場合、後者のほうが成績がよい。同じ情報でも信頼できる相手が言うのとそうでないのは受け取り方が違う。
  • 本当に役に立つ情報とは、相手が本当に欲しいものは何か、見極めること。
  • 「本音」で語り合わなければ、その関係は長続きしない。
  • 反骨心がなく、腐るだけの人間は不要。

  • 結構まとも。

    2010/1/24 日曜日

    「フレームワークを使いこなすための50問」とか

    Filed under: 書籍 — タグ: — dev0000 @ 21:19:22

    最近あまりビジネス書読んでないんだが、これは読み終わってた。

    経営戦略の基本的な話と「なぜそれがうまく機能しないのか」って話。
    まぁ要は「みんなラクしすぎ。マジメにやらなさすぎ」ってことなのだがね。

    気になったのは、大体こんな感じ。

    ・分析は徹底的に。市場、競合相手、自社の順。
    ・リーダー、チャレンジャー、ニッチャー、フォロワー
    ・フォロワーはリーダーが「模倣したくない」市場を狙う。廉価
    ・コストリーダーシップ、差別化、集中
    ・実行手段は明確に
    ・マネージャーが全てを把握するのは不可能だから、現場でプロジェクトマネージメントスキルを持つ必要がある。

    2009/9/21 月曜日

    「キラークエスチョン」読了とか

    Filed under: 書籍 — タグ: — dev0000 @ 1:21:16

    1、2時間程度であっさり読めたが、結構面白い。

    本当に人と良い関係を築きたいなら、つかむ話よりつかむ質問、相手に気持ちよく話をしてもらう質問、相手の本音を引き出す質問、すなわち、「キラークエスチョン」を相手にぶつけるべきだろう。

    ってことで、26の質問について述べられている。
    インタビュー漫画を5年やっていて、そこでの経験が下敷きになっているのだろうなぁ。
    よくビジネス書にあるような「自分をよく見せる為の質問」ではなく、「相手の人間性を知る為の質問」になっているのが、この本の個性というか。
    だから一歩踏み込んだ感じの質問になっている。

    例えば、
    「これは読んでおけといえる本を教えてください」
    「あなたのお母さんはどんな人?」
    「自分の子供には、どんなふうに生きてほしい?」
    「牛を殺して犬を殺さないのはなぜですか?」

    他者を知ることは楽しい、誰かに質問したい!という気持ちになれそうな本。
    割と実践的内容であると思うし、よいと思うよ。

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